大人ニキビ用の化粧品に含まれる有効成分「グリチルリチン酸2K」とは、一体どのような成分なのでしょうか?見聞きしたことはあるけれど、意外と詳しく調べたことはないという人も多いはず。
そこで今回は、グリチルリチン酸2Kと大人ニキビの関係性に迫ります。大人ニキビとの関係性について、知って使うのと知らないまま使うのとでは大違い!ぜひ参考にしてみてください。
●目次:項目をクリック 1.グリチルリチン酸2Kの特徴・効果 2.副作用について 3.大人ニキビとの関係性 4.まとめ 5.グリチルリチン酸2k配合のスキンケア |
グリチルリチン酸2Kの特徴・効果
「グリチルリチン酸」は、甘草(かんぞう)の根・茎から抽出した植物由来の天然成分です。砂糖の何百倍もの甘みがあり、「生薬の王」とも言われ、様々な漢方の成分に使われています。
グリチルリチン酸は、そのままの形では「水に溶けにくい性質」があります。
そのため、「水酸化カリウム」と合わせて、水に溶けやすくしたものが、「グリチルリチン酸2K(グリチルリチンサンジカリウム)」。大人ニキビ用の化粧品に配合されているグリチルリチン酸は、この形になったものです。
そして、ニキビや肌荒れが気になる肌へは、以下のような効果が期待できます。
・抗炎症作用
グリチルリチン酸2Kの最も特徴的な効果といえば、これ!ニキビの赤みや炎症を鎮め、アクネ菌の増加を防ぎます。さらに、肌を沈静化する効果が期待できます。
・アレルギーを抑える
抗アレルギー作用があるグリチルリチン酸2K。アレルギーによる肌荒れを起こした時の炎症を抑える効果も。
・美白作用
シミや黒ずみ、色素沈着の原因となるメラニンの生成を抑制する働きがあると言われているので、ニキビ跡のケアにも効果的です。
副作用について
グリチルリチン酸2Kには、副作用の報告例も出ており、重篤なものでは「偽性アルデステロン症」の副作用。むくみや吐き気、倦怠感などが起こるようです。
成分を不安視する声もありますが、副作用は成分を内服した場合に出ているものだそう。化粧品に配合できる通常量は決まっているので、過度に不安に感じる必要はありません。
ただし、成分が肌に合う人と合わない人がいるので、パッチテストを先に行うことをおすすめします。
大人ニキビとの関係性
大人ニキビのそもそもの原因は「乾燥」である場合がほとんど。乾燥が進むと水分・油分の調整が上手くいかなくなり、皮脂の分泌量が増えて、毛穴詰まりが起こります。
そして、毛穴の中で酸化した皮脂を好むアクネ菌などが増殖していき、ニキビはさらに悪化してしまうのです。
グリチルリチン酸2Kには「抗炎症作用」があり、現在進行形で進んでいるニキビの炎症を鎮める働きがあり、さらに、ニキビが出来ている部位が「赤く膿んでいて痛む」というような場合にも効果を発揮します。
敏感肌でもアレルギーがなければ安心して使える成分なので、グリチルリチン酸2Kは大人ニキビ用の化粧品の成分として、広く知られるようになりました。
まとめ
グリチルリチン酸2Kは、一般的な化粧品の成分として配合されている分には、しっかりと基準値をクリアしたもの。安心して使用することができます。
また、ニキビの予防効果はないものの、今できているニキビの炎症や痛みを鎮静する効果はピカイチ!
さらに、ニキビが治った後のニキビ跡や色素沈着にも効果的です。大人ニキビを早くケアしたい!という人は、ぜひ「グリチルリチン酸2K」に注目してみてください。