「アラントイン」という成分名を聞いてもピンとこない人が多いと思いますが、数年前に大ブームになった韓国発の「カタツムリコスメ」に含まれている成分だと聞けば、イメージできるかも。このアラントインが、肌荒れや大人ニキビ、吹き出物にも効果があると注目を集めています。
そこで今回は、アラントインの特徴や効果、同じく肌荒れ・ニキビに効果的とされている成分「グリチルリチン酸」との比較も含めて、成分の知識を深めていきましょう。
●目次:項目をクリック 1.アラントインとは 2.アラントインの効果 3.副作用の心配や弱点はある? 4.グリチルリチン酸との比較 5.まとめ 6.アラントイン配合のスキンケア |
アラントインとは
「アラントイン」は、19世紀に牛の羊膜の分泌物から見つかった成分です。アラントインという成分名も、「羊膜(アラントイス)」が語源になっているんだそう。
牛の羊膜以外にも、「コンフリー(ヒレリ草)」という花が咲く植物やタバコの種子や、カタツムリの粘液にも含まれており、「カタツムリコスメ」の成分としても有名です。
白い粉末状で、無味無臭。化粧水・乳液・クリーム・マスクなどの基礎化粧品の他に、リップクリーム、目薬、育毛剤や歯磨き粉などにも入っていることがあります。
アラントインの効果
・細胞の活性化
アラントインには、細胞を活性化させる働きがあります。ニキビ跡や色素沈着に優れた効果を発揮するのは、古い角質を自然に剥がしやすくしてくれる作用を持っているため。また、細胞を活性化してターンオーバーを正常化する働きも、ニキビ跡・色素沈着に効果的とされています。
・抗炎症作用
ニキビの炎症がひどく、アクネ菌が増殖しているような状態の肌にも、アラントインの抗炎症作用が効果的。肌の炎症を鎮め、炎症の悪化を防ぎます。
・刺激を抑制する
アラントインには、刺激・毒性がありません。他の成分と混ぜることで刺激を抑制・緩和することもでき、敏感肌にも優しい成分なのです。
・傷の修復
組織修復作用を持つアラントインには、傷の治りを早くする効果も。アラントインを含むカタツムリの粘液には、傷の修復作用があるとして、カタツムリコスメが注目を集めました。ニキビ跡や傷に◎
副作用の心配や弱点はある?
アラントインは、低刺激で毒性はありません。目立ったアレルギーの報告などもないため、非常に安全性の高い成分だと言われています。
一方で、繊細な成分とも言われています。アルカリ性と混ぜると分解が進んで、本来の効果が出にくくなってしまうそう。
アルカリ性の成分というと例えば「ビタミンC誘導体」などがあり、こういった成分と混ぜて使うことができない点はデメリットと言えますが、別々の化粧品をそれぞれ前後で使う分には全く問題ありません。
アラントインと合わせる化粧品を選ぶ時には「弱酸性」かどうかを確認してください。
グリチルリチン酸との比較
「ニキビや吹き出物に効果がある」と言われている成分「グリチルリチン酸」。
アラントインとの違いは?
グリチルリチン酸 今あるニキビを治す効果に優れている。 |
アラントイン ニキビ跡への効果が高い。 |
アラントインがニキビ跡に働くのは、細胞を活性化する働きがあり、ターンオーバーを促進するから。傷の修復効果も高いため、ニキビの炎症を鎮めるだけでなく、ニキビ跡のケアにも効果的なのです。
まとめ
ニキビ用化粧品に配合されているアラントインは、カタツムリコスメでも有名になった成分だったのですね。
傷の修復効果に優れ、肌荒れや大人ニキビ、吹き出物などの跡を残りにくくする働きもあるので、ニキビを予防・改善したい人だけでなく、ニキビ跡や色素沈着が気になる人にもおすすめ!
次回、化粧品を選ぶ際には、アラントイン配合のものかどうかぜひチェックしてみてくださいね!
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