お尻ニキビにはいくつか種類があり、予防方法もそれぞれ異なります。
今回は、お尻ニキビの種類と予防法をお届けします。気になるニキビを繰り返さないために、ぜひ参考にしてくださいね。
●目次:項目をクリック 1.お尻ニキビの種類 2.お尻ニキビの予防法 3.本当にお尻ニキビ?間違えやすい症状 4.まとめ |
お尻ニキビの種類
お尻ニキビの種類は大きく分けて5種類あり、それぞれの見た目から「白・黒・赤・黄・紫」と色別でニキビが分かれています。それぞれのニキビの特徴を初期〜最終段階まで、順に見ていきましょう。
・白ニキビ
ニキビの初期段階である「白ニキビ」は、皮脂が毛穴に詰まって盛り上がった状態を指しています。アクネ菌が繁殖していないため、まだ炎症は起きていません。
・黒ニキビ
白ニキビの状態で皮脂が毛穴にどんどん溜まっていくと、やがて肌表面に出てきて、空気に触れます。その空気によって酸化し、皮脂が黒く見えるのが「黒ニキビ」です。
・赤ニキビ
「赤ニキビ」は、赤く炎症を起こしたニキビのこと。黒ニキビの後に、アクネ菌が毛穴で繁殖し始めたサインです。アクネ菌は皮脂が大好物で、毛穴の中でどんどん繁殖していきます。痛みが出てくる上に、潰すとニキビ跡や色素沈着につながるので要注意。
・黄ニキビ
「黄ニキビ」は、膿が溜まった状態のニキビを言います。増殖したアクネ菌と白血球の好中球(こうちゅうきゅう)が戦った後の「死骸=膿」です。内部の細胞が壊れてしまい、ダメージを受けていてるので、大半の人にニキビ跡ができてしまいます。
・紫ニキビ
黄ニキビが悪化して、血液と膿が溜まった状態のニキビが「紫ニキビ」です。もっともひどいニキビなので、この状態になってしまったら自力で治すのは不可能。皮膚科での治療をおすすめします。
お尻ニキビの予防・ケア方法
お尻ニキビを繰り返さないための予防法をお伝えします。どれも今日から実践可能なものばかりですので、ぜひ試してみてください。
①お尻への刺激を減らす
お尻は座ったり、下着や洋服が擦れたりと接触刺激が起こりやすい場所です。
クッションなどを使い、お尻への衝撃と圧迫を減らしましょう。下着は、擦れや蒸れやすい化学繊維の素材を避けることが大切です。
②生活習慣の改善
ニキビの予防には、生活習慣を変えていくのが大事です。バランスのとれた食事・睡眠、ストレスを溜めない生活に向けて、今すぐできるところから始めてみてください。
③保湿ケアを心がける
顔の皮膚と同じで、お尻の皮膚も乾燥することで、角質が硬くなる原因に。
保湿をすることで肌を柔らかくみずみずしく保つことができるため、ターンオーバーは正常になり、お尻ニキビができにくくなります。
また、お尻ニキビ専用のケアアイテムを使えば、保湿成分以外にもニキビの予防成分も入っているので、それぞれの成分の相乗効果で肌の状態も良好になります。
④手を清潔にして爪を伸ばさない
お尻ニキビは、初期段階では炎症が起こっていませんが、ニキビの部分を手で触っているうちに菌が入り込んでしまい、悪化してしまうことも。
日頃から手を清潔に保ち、爪も短く整えておくことがベスト。長い爪には、菌が沢山入り込むスペースが沢山!最近は、短い爪でもネイルが楽しめるので、工夫してみてくださいね。
本当にお尻ニキビ?
間違えやすい症状
お尻ニキビだと思っていたら、実は違った・・・という人も多い症状を2つご紹介します。
お尻ニキビとの違いを知っておいてください。
・粉瘤(ふんりゅう)
ニキビと間違えやすい症状の代表として「粉瘤」があります。「アテローマ」などとも呼ばれています。
\粉瘤の特長/ 赤みと痛みを伴い、ボコッと大きく膨らむのがニキビとの違い。 粉瘤は良性の腫瘍のことで、皮脂・角質・垢などが袋の中に溜まっていくことで膨む。 |
どの部位にできるかは人それぞれですが、脇の下やお尻に出来る人が多いです。
放っておいても自然には治らない上に、刺激が加わると悪化してさらに膨らむことも。腫れや痛みがひどい場合は、病院を受診しましょう。
・毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)
「毛孔性苔癬」とは、角栓の毛穴詰まりのこと。
その原因となっているのが、肌のターンオーバーの乱れです。
\毛孔性苔癬の特長/ 毛孔の内部に角質が増えすぎてしまい「角栓」となって、その角栓が小さくプツプツと表面に出てくる。 |
ザラザラした手触り、乾燥やかゆみが特徴で、二の腕やお尻などに左右対称に出来る人が多いです。ニキビと比べると1つ1つの粒が小さく、痛みはありません。
幼少期から思春期にかけて目立ち、年齢とともに徐々に快方に向かう人がほとんど。見た目的に気になる人は、ピーリングや専用のケアアイテム、皮膚科で治療をするといいでしょう。
まとめ
お尻ニキビは、「白・黒・赤・黄・紫」の順で徐々に悪化していきます。赤ニキビからはアクネ菌が増え始めて炎症が生じ、紫ニキビは最終段階の非常にまずい状態です。
しっかりと状況を見極めて適切な対策をとりましょう。初期の段階でケアをしておけば、それ以上の進行・悪化を食い止めることができます。治った後もお尻ニキビは再発しやすいので、予防ケアを続けていくと良いでしょう。